豊かな味わいが魅力だから中国茶はアレンジすればますます美味しい

茶葉を知り、茶器を知り、正しい淹れ方を知ることで美味しく飲むことができる中国茶。

ウーロン茶などの部類に入る、青茶を筆頭に、緑茶や紅茶、白茶に黄茶、黒茶や花茶まで、ほんとうにいろいろなお茶が楽しめるのが中国茶の魅力です。

そんな中国茶の多彩な味に、果物や香草などを加えて、普段の中国茶とは別の味を楽しむこともできます。

イギリスで発展した紅茶のようにミルクを加えたりして飲まれることがなかったのが日本茶や中国茶ですが、アレンジしてみると、もっと美味しくなるのをご存知でしたか?

まずは緑茶をアレンジしてみましょう。

緑茶のアレンジに使う茶葉は「黄山毛峰茶」です。柑橘系の果実であるキンカンでアレンジすれば、のどの違和感に効きます。

薄切りにした砂糖漬けキンカンと氷砂糖を黄山毛峰茶の茶葉と一緒にティーポットに入れて3分蒸して頂くだけ。非常に簡単ですね。

同じく緑茶で「龍井茶」を使ったものもあります。

ハスの葉とハスの花の蕾を用意して、龍井茶の茶葉と一緒にティーポットで約3分蒸らします。夏の疲れに効く、柔らかな気分なれるお茶です。

そして、ウーロン茶でもさまざまな一杯が作れます。

台湾のお茶「凍頂烏龍茶」になつめの実を入れて飲むだけで体調不良に効くとされています。とくに女性特有の不調に良いので、中国の女性はよく飲んでいるお茶なのだとか。

たしかになつめは、女性に注目されていてデーツという名前で売っているお店もありますので手軽に入手できる食材なのも嬉しいですよね。

また、もうすでにアレンジが加えられているようなお茶である花茶でも、もうひと工夫するだけで別の味が楽しめる一杯になります。

花茶の茶葉にミルクとバター、シナモンなどのスパイスやを入れて飲むお茶は体を元気にしてくれます。茶葉は紅茶と烏龍茶がブレンドされた「メイクカチャ」を使いましょう。インドのチャイのような感覚ですね。

とくに目の疲れなどにいいとされるのが、「桂花烏龍茶」にオレンジを加えて飲むお茶です。紅茶のレモンティーを彷彿させますね。

ポットに桂花烏龍茶の茶葉を入れて輪切りにしたオレンジを入れて、熱湯を注いで蒸らすだけで簡単にできます。

お気に入りの茶葉と好きな果物やスパイスを茶壺に入れて、熱いお湯を注いで数分間待つだけで、いつもとはちょっと違う中国茶が飲めるなんて素敵ですね。

また、ウーロン茶やジャスミン茶など、日本の緑茶とは少し変わった香りがあるのも事実です。飲み慣れてないひとには癖のある味と感じられてしまうことは無理も有りません。

そういうひとは、普通に淹れてみた中国茶にひと手間加えてみてはいかがでしょうか。

そもそも、紅茶はミルクをいれてミルクティーとして多くのひとに愛されている飲み物ですし、インドのチャイもミルクやシナモンなどをいれて飲みますよね。最近では日本でもほうじ茶ラテなんかが人気です。

ウーロン茶などの中国茶だけが、そのままを楽しむべきと決められているわけではありません。

紅茶はミルクだけではなく、ラム酒と合わせるものもあります。居酒屋さんのメニューにはウーロンハイもありますね。

ミルクをそそいでみてもいいですし、お砂糖を加えてみてもいいかもしれません。あたたかいお茶が飲めなかったら、冷やして冷たい中国茶を試してみるのもいいですね。

案外、とても美味しいあなただけの一杯が見つかるかもしれませんよ。

中国茶が大好きというひとは、上記にあるアレンジ方法以外にも自分のお気に入りの一杯を見つけてみるのも新しい中国茶の楽しみ方だと思います。

お花や果実などでアレンジを加えると見た目も美しく、癒し効果バツグンの一杯になること間違いなしですね!